
目次
「ちょいパチ」とは
今回は先日発表された「ちょいパチ」について深く掘り下げて徹底解説したいと思います。
その名の通り「ちょいと遊べるパチンコ」というコンセプトを元にスタートしたプロジェクトで、短時間遊技、少ない投資で遊びたいユーザーをターゲットにしたパチンコ台です。一言で言えば甘デジを更に進化させたようなイメージでしょうか。
ちょいパチの定義として
・大当り確率:1/40以上
・ヘソ賞球:5個以上
と定められており、機種名の前に「ちょいパチ」、後ろに大当りの確率を表記する事になっています。
先日「ニコニコ超会議」の日遊協のブースでお披露目された機種を例にすると下記のような表記に統一されるようです。

三千円投資でおよそ一回は当りを引けるというコンセプトの「ちょいパチ」
確かに大当り確率が高くなれば当る確率は高くなります。その半面で当然継続率や出玉は少なくなります。
つまりよほど連チャンしない限りはそこまでの出玉は見込めません。それに加えて“アタッカーの賞球も8個”なので右打ちで削られるとさらに厳しくなります。
そして大当たり確率が1/40程度、初当たり迄に必要な金額がおよそ三千円と発表されているように、現段階ではあくまで4円パチンコをベースで考えられています。
どういう事かと言うと賞球5個なので多少長い時間遊技する事は出来ると思いますが、等価ボーダーより回らなければ最終的には現行の射幸性の高い遊技機と同程度負けると思います。
賞球5個でどれだけ回るのかが問題になってきますが、これはホールを信じるしかありませんね。
新しいガンダムで全く回らないという悲惨な思いをした自分からすれば大した期待はしていないのが本音ですが(汗
しかし、今回発表されたスペックを見る限りではそこまでの連チャンはしないと思いますし、仮に連チャンしたとしても10連でMAXタイプの16Rプラスαぐらいだと思うのでさすがに最低限は回るとは思います。
え?出玉そんなもんなの?と思った方も多いと思いますので、ここで詳細が発表された「ちょいパチアクエリオンEVOL39」のスペックを紹介、さらにはボーダーを大公開したいと思います。
スペック紹介

スペック | ちょいパチアクエリオンEVOL39 |
---|---|
メーカー | SANKYO |
導入日 | 2016年7月19日 |
大当り確立 | 1/39.9⇒1/39.9 |
確変突入率 | 100%(ST30回転) |
継続率 | 約53.3% |
賞球数 | 5&1&3&10&8 |
カウント | 7カウント |
ラウンド | 4R or 6R or 16R |
ラウンド | 出玉 | 振り分け |
---|---|---|
16R確変 | 896個 | 3.0% |
6R確変 | 336個 | 30.0% |
4R確変 | 224個 | 67.0% |
スペックをみて気付いた方もいると思いますが低確、高確の大当たり確率が変わらない上に、ラウンド振り分け差も存在しない為、“実質的には時短30回転で引き戻しを狙う機種”と言えるでしょう。
《6/20追記》
本日より導入が開始されたちょいパチの全機種のスペック詳細をまとめました。これから打ちに行こうと考えている方、とりあえずスペックが知りたいという方も是非ご覧下さい。
ボーダー
ここではいよいよ“ボーダーを独自計算して公開”したいと思います。
まずはボーダーを求める為に必要な平均大当り回数 トータル確率 平均獲得出玉を計算してみましょう。
※A 初当り
Ka 確変状態
B 確変終了
平均大当り回数
初めに平均大当り回数です。
1-0.533=0.467
1/0.467=2.141
“平均大当り回数は2.141回”。
考え方としては継続率から継続しない割合(非継続率)を算出します。
トータル確率
次にトータル確率です。
39.9/2.141=18.63
トータル確率は18.63。
これは単純に大当り確率を先程計算した平均大当り確率で割っているだけです。
平均獲得出玉
最後に平均獲得出玉です。
これをもとめる為にまずは各ラウンドの期待値を計算します。
16R 896×0.03= 26.88
6R 336×0.3 =100.8
4R 224×0.67=150.08
そしてこれらを足して
26.88+100.8+150.08=276.95
平均獲得出玉は243.04個です。
平均獲得出玉
最後にボーダーの計算です。
今回は等価で計算します。
277.76×4=1111.04
先程計算したトータル確率を割れば等価のボーダーが出せます。
18.63/1.111=16.76
ボーダーは16.76です。
上記は払出ベースのままで計算しているので実際は17~18ぐらいになるかと思います。
※上記はあくまで現在発表されている情報から独自に計算したものですので実際には誤差が出てくると思います。
今後の導入予定
ここまで「ちょいパチアクエリオンEVOL39」のスペック、ボーダーを公開してきましたがここからはまだ詳細が発表されていない今後の機種導入予定をまとめてみました。
導入開始予定月 | ゲーム性 | スペック |
---|---|---|
6月 | 非変則機 | 1/30前後 |
7月 | 非変則 | 1/40前後 |
8月 | 変則機含む | 1/40前後 |
今後導入することが発表されている機種一覧
メーカー | 機種名 |
---|---|
SANKYO | ちょいパチアクエリオンEVOL39 |
三洋物産 | ちょいパチ海物語3R29 |
Daichi | ちょいパチ天才バカボン5-29 |
高尾 | ちょいパチリアル鬼ごっこWAB29 |
西陣 | ちょいパチ甦りぱちんこ花満開29 |
藤商事 | ちょいパチリング運命の日29 |
平和 | ちょいパチJAWS29 |
ニューギン | 花の慶次 |
サンセイR&D | キャプテン翼 |
サミー | 神獣王2 |
京楽 | 冬のソナタ |
マルホン | - |
管理人の一言
日本遊技機工業組合(日工組)が4月20日に行った記者会見での金沢会長の挨拶で
「今のパチンコは射幸性の高い遊技機が非常に多く、お金の掛かる遊びと捉えられている。それでは初めての人には遊技して頂けない、いろんなメーカーの「ちょいパチ」をボックスや列で導入してもらい、新たなファンの獲得を目指していきたい」
こう発言されたみたいです。
確かに現在のパチンコユーザーが「ちょいパチ」を打つかと言われれば疑問符がつくのですが、新規ユーザーの取り込みという意味では短い遊技時間で少ない現金投資で済み、大当りが引けるので良い事だと思います。
しかしながらまずはこの「ちょいパチ」を一般の方にどう認知してもらうかという壁があります。そもそも自分もたまたま知り合いのパチンコユーザーに教えてもらって知ったぐらいですので、まず一般の方は「ちょいパチ」の存在自体を知りません。
射幸性が高くお金のかかるパチンコではなく、新たに短時間遊技、少ない投資で済むパチンコが出来たと知ってもらわなければホールに足を運んでもらうことは出来ないでしょう。
ホールが積極的にアピールして、トイレで立ち寄った人に打ってみようと思ってもらいそこから広げていく、また既存のパチンコユーザーに興味を持ってもらうというような青写真を描いているとは思いますが、、、、
「ちょいパチ」を”適切に運用出来る”と判断されたホール企業に限り、優先的な販売等の例外的措置を行う可能性も示唆されているそうですが、そのようなホールがどこまで現れるかは未知数ですね。
本音と建前とはよく言ったものですが、4円パチンコの稼働回復を狙う流れを作りたいと言う日工組。
新規ユーザー獲得というよりは1パチユーザーの取り込みが現実的であると思っているのは自分だけではないと思います。
しかしやはり1パチユーザーを「4円パチンコ」に移行させるのはなかなか難しいのもまた現実。
散々書いてきましたが、一パチンコ好きの人間として今回の「ちょいパチ」プロジェクトで新規ユーザーを獲得し、業界が多少でも上向きになることを願っています。
動画紹介
最後に日工組の「ちょいパチ」記者会見の様子のご覧下さい。
2016年4月25日に行われた日本遊技機工業組合(以下:日工組)の記者会見の様子を、ライター・貴方野チェロスが会場から生放送した。発表された内容や、日工組理事長 金沢による説明、記者からの質疑応答、さらに実際に試打しているシーンなど、実に濃い内容となっている。
【記者会見場所】
株式会社 三洋物産
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